treason story 8



雨の日が続くある梅雨  ー僕は君と出会ったー
<<パラレルワールド




このごろは雨ばかりだ じめじめして暑い、、、
もう少しで夏だもんな、、、
授業中そんなことを考えながら僕は窓の外を見つめる
しとしと と降り止む気配のない雨、、、
 (止まないかな、、、傘は、、持ってきてない、、、)
黒板を見るとだいぶ授業が進んでしまったようだ、、、
諦めて机に伏せた 憂鬱だ

ほどなくするとチャイムが鳴った

前の席の大地が言う
 「あーあ なに寝てんだよw ほら授業終わったぜ」

言われて時計を見る3時30分どうやらHRのようだ、、、
 「あぁ、、、」
 「あぁって寝ぼけてんのか?w ほら行こうぜ今日は部活来るだろ?」
 「いや、、、今日は止めとく」
そういって僕は教室を後にした
後ろで大地が何か言っていたように聞こえたがもう僕には届いてなかった



 「、、、まだ降ってやがる、、、」
降り続ける雨にいちゃもんをつけるように呟いた
傘を持たない僕は仕方なく濡れて歩く事にした
 「雨なんて、、、」
雨を好まない僕にとって梅雨は苦手なようだ、、、

ふと歩く先に何かを見つけた
雨で視界が良くないので見えずらいが
どうやらダンボールのようだ
 「ダンボール、、、?」
いつもはこんなものほおっておいて素通りする僕だが
なにしろこの雨だ、、、 濡れてしまって弱るのをほかっておくほど僕は冷血じゃない

ダンボールにちかずくとそこには案の定なにかが居た

青い色でふんわりした長い毛皮をした何かが、、、
 「、、、、ネコ、、、!?」
ネコにしては大きいし耳が長い、、、
なんだかよくわからないが、、、このまま置いていくのはかわいそうなので
連れて帰ることにした
 「明日大地に聞くか、、、」

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